娘は小学4年生の時に起立性調節障害と診断されました。
この診断が下りるまでの過程がどうだったかを紹介します。
この病気を疑っていてどんな風に診断が下りるんだろう?という方の参考になればうれしいです。
起立性調節障害かな?と思ったら小児科を受診
まずは受診する科ですが、小児科でOKです。
中学生までは小児科です。
高校生は病院によるみたい。
我が子たちの行きつけのクリニックは小児科と内科が2階と3階みたいな感じであって、高校生からは内科でした。(でも親の付き添いを求められます)
体は大きいけど病気の時は心配なので、迷わず付き添いました
かかりつけの小児科クリニックを受診
まずはかかりつけの小児科クリニックを受診しました。
その先生は漢方が得意な先生だったのですが、
「私がここで漢方出してゆっくり体質改善していくより、総合病院でしっかり検査して診断してもらって治療したほうがいい」
とのことで、総合病院を紹介されました。
総合病院の小児科を受診
紹介された総合病院の小児科を受診。
そこでまずは他の病気がないかを検査することになりました。
血液検査、CT、心電図、レントゲンを撮った結果他に病気がないとのことで、起立性調節障害の診断テストに進みました。
起立性調節障害の診断テスト
症状を引き起こすような病気が見つからなかったので、後日起立性調節障害の診断テストを行いました。
テストの内容は、まずはしばらく横になって安静にし、血圧と脈拍を測定。
全然血が取れなくて何回も刺された…
それから立ち上がり、立ったままの状態で5分おきに血圧と脈拍を計るテストをしました。
しかしこのテストで娘は10分立っていられず。倒れそうになったので中止。
血圧低下と頻脈が見られたため「起立性調節障害」と診断されました。
ちなみに受診のたびに血圧を測りますが、上が80~90くらいでした。
(今でも家庭用血圧計で測ると90前後です。)
起立性調節障害の治療
起立性調節障害の治療は、お薬と、それから水分と塩分をよく摂るように言われました。
処方されたお薬は、
「メトリジン」という、血圧を上げるお薬。
それから気持ち悪くなった時のために「ナウゼリン」という吐き気止め。
頭が痛くなった時用に「カロナール」も処方されました。
ただ治療は本当に手探りというか、これを飲んだらよくなるという簡単なものではなく。
体力を回復するための「補中益気湯」、
ネットで見かけた「半夏白朮天麻湯」(めぐりをよくする漢方)、
チョコラBBを飲ませてみたりもしました。(これも血流をよくする感じかな?ビタミンBは体づくりにも大事ですもんね!真面目に飲まなかったけど・・・)
そうそう、漢方はチョコアイスに混ぜて食べさせるといいですよ!
これだとすんなり飲めます(食べられます)よ👍
息子の時はこの技を知らなかったので苦労しました😂
水分は本当に大事!!
起立性調節障害になって初めての夏、娘が吐き気で起きられなくなりました。
ちょっと吐いたりしたんだったかな?
私はてっきり胃腸炎だと思っていて。
娘は毎年胃腸炎にかかる体質なんです。
運悪くその日は土曜日。
様子を見ていた翌日曜日も症状はよくならず、救急外来に電話しました。
でも受け付けてもらえず。
その日は熱中症患者がたくさん運ばれた日だったんです。
3件救急外来に電話しましたが「やってる小児科に行け」と。
でも本人が行きたくないというのでもう1日様子を見ることに。
月曜、やはりよくならず。体も起こせない状態。
これは私一人では病院に連れて行くこともできない。救急車を呼びました。
娘は「怖いからいやだ😭」と泣いていたのですが、このままじゃ死んじゃうよ!と説得して。
救急隊員の方が来てくださり、起立性調節障害であること・できれば受診している総合病院に運んでもらいたいと伝え、病院側の受け入れOKが出たので搬送してもらいました。
救急隊員の方はおんぶで救急車まで運んでくださろうとしたのですが、体を起こすと脳貧血を起こしてしまうことを伝えたらストレッチャーにゆっくり載せて搬送してくださいました。
救急車の中でもずっと「怖い」って言ってました
胃腸炎じゃなかった
いつもの小児科に運ばれ、いつもの先生じゃない方に診察していただいたのですが「胃腸炎じゃないですね、熱中症ですね」と。
え????
エアコンの効いた室内にいたのに!!
でも先生が娘に暑かった?と聞いたら「暑かった」と。
いやいやいやいや!誤診じゃない!?
でも先生「脱水起こしてます」と。
確かに全然ご飯も食べられないし、水分もちゃんと摂れていたのか・・・
それから起立性調節障害は自律神経がバグってるので、暑いとかの感覚も鈍っていたのかも・・・
確かに微熱もあったんです。
胃腸炎だと思っていたのに、まさか脱水症状だったとは・・・
そのまま入院することになりました。
この時は本当に自分を責めました。何で気づかなかったんだろう、と。
ただ入院させてもらえてものすごくホッとしました。これで安心だ、って。
幸い症状は重くなく、3日で退院することができました。
その後にも一度、気持ち悪くなってどうしようもなくて、救急で受診し点滴を受けたことがあります。
とにかく怖かったです
「あの時みたいになったらどうしよう」という不安が大きくなり過ぎちゃったという部分もあったかもしれませんが、「よかったね!ちょうど○○先生いたよ!」と看護師さんたちも優しく迎えてくれて。
もちろん先生もとてもやさしくてありがたかったです。
常備はペットボトルの水と梅ねり
この入院があり、水分補給の大切さを痛感。
でも1日にどれくらい飲んだのか、ちゃんと飲んでるのかがわからない。
ということで、500mlのペットボトルの水を用意しました(コストコの安いヤツ)。
これなら飲んだ量がひと目でわかる!
頑張って2本は飲もうね、と。
塩分は梅ねりで補給しました。
補給というか大好きw
娘は元々乗り物酔いがひどく(電車も酔います。初めて自転車に載せた時も酔った。)、乗り物に乗るときは常に梅ねり。
ということで、今でも大好きな梅ねりをいつも食べてます。
受診は小児科、他の病気がないことを確認してから診断する
起立性調節障害は、小児科を受診します。
そしてまず他に病気がないことを確認してからの診断になります。
もしも起立性調節障害かも?と思ったら、まずはかかりつけの小児科で相談してみてくださいね。
最近は本当に多いみたいなので、先生もよくご存じなはず。
Wikipediaによると小学生の5%、中学生の10%が起立性調節障害みたいです!
確かに娘の学年は60人ほどなのですが、娘を含めて6人起立性調節障害の子がいます。
だから親子で悩まず、気軽に受診してくださいね^^